“まけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マケ
語句割合
72.5%
7.8%
7.8%
馬上2.0%
2.0%
2.0%
敗北2.0%
景物2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、まけきらひでもあつたし、またさうなると、今までの力の報いられなかつた悔しさから、成功せいこうへの要求ようきうぎやくつよくなつた。
さうしておまけに、阿父さんから十分に訳を言つて、頭をげないばかりにして頼んだのぢやないかね。だから此方こつちには少しも無理は無いはずだのに、貫一があんまり身の程を知らなすぎるよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
人種と人種の競争——それにひけを取るまいといふ丑松の意気が、何となく斯様こんな遊戯の中にもあらはれるやうで、『まけるな、敗けるな』と弱い仙太を激厲はげますのであつた。丑松は撃手サアブ
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二十人は、垂井たるい、関ヶ原、藤川、馬上まけ、長浜のあいだ、行く先々の村民に触れて、日暮れなば、松明たいまつを道々にともしおくこと。また、道のさまたげとなる手車や牛や木材などは往来に置くな。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは、伊吹山麓の馬上まけという部落だった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れば度胸どきようゑて、洒落しやれてる。……しつはいづれも、舞臺ぶたいのない、大入おほいり劇場げきぢやうぐらゐにんでたが、さいはひに、喜多八きたはち懷中くわいちうかるければ、かるい。荷物にもつはなし、おまけ洋杖ステツキほそい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この時上段のみすの前には赤川大膳あかがはだいぜん藤井左京ふぢゐさきやうの兩人繼上下つぎかみしもにて左右に居並び常樂院天忠和尚てんちうをしやう披露ひろうにつれ大膳が簾をまけ雲間縁うんけんべりでふの上ににしきしとねしき天一坊安座し身には法衣ころもを着し中啓ちうけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
何でもよほど古い事で、神代かみよに近い昔と思われるが、自分がいくさをして運悪く敗北まけたために、生擒いけどりになって、敵の大将の前に引きえられた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
海底と見せた土間の上でのたうちまわり、自分でもゾッとするような『海盤車娘』の踊りや、見せたくない素肌をさらしたり、ときにはお景物まけ濁酒どぶろくくさい村の若者に身体を触らせたりしていました。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ゆふべまけをたづぬるに
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)