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剰
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まけ
ふりがな文庫
“
剰
(
まけ
)” の例文
旧字:
剩
まあさ、そんな中へ来やあがって、お
剰
(
まけ
)
に、空くのを待っていた、と云う
口吻
(
くちぶり
)
で、その上横柄だ。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さうしてお
剰
(
まけ
)
に、阿父さんから十分に訳を言つて、頭を
低
(
さ
)
げないばかりにして頼んだのぢやないかね。だから
此方
(
こつち
)
には少しも無理は無い
筈
(
はず
)
だのに、貫一が
余
(
あんま
)
り身の程を知らな
過
(
すぎ
)
るよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
主人夫婦が
可恐
(
おそろし
)
い猫好きで、その為に奉公人一人給金を出して抱えるほどだから、その手数の掛る事と云ったら無い、お
剰
(
まけ
)
に御秘蔵が女猫と来て、産の時などは
徹夜
(
よっぴて
)
、
附
(
つき
)
っきり。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
飛
(
と
)
んだ
事
(
こと
)
ぢや、こんな
怪
(
あや
)
しげな
処
(
ところ
)
へござつて、
素性
(
すじやう
)
の
知
(
し
)
れぬ
船
(
ふね
)
に
乗
(
の
)
ると
云
(
い
)
ふ
法
(
はふ
)
があるかい。お
剰
(
まけ
)
にお
前様
(
めえさま
)
、
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
の
船頭
(
せんどう
)
ぢや……
狸
(
たぬき
)
の
拵
(
こさ
)
へた
泥船
(
どろぶね
)
より、まだ/\
危
(
あぶな
)
いのは
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
を。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
剰
(
まけ
)
に
家中
(
うちぢう
)
、
無事
(
ぶじ
)
なものは
一人
(
ひとり
)
も
無
(
な
)
かつた。が
不思議
(
ふしぎ
)
に
私
(
わし
)
だけが
助
(
たすか
)
りました。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
も、
破
(
やぶ
)
れ
傘
(
がさ
)
の
化
(
ば
)
け
車
(
ぐるま
)
に
骨
(
ほね
)
を
折
(
を
)
らせて
運
(
はこ
)
ばせずと
済
(
す
)
む
事
(
こと
)
よ。
平時
(
いつも
)
なら
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
ぢや、お
剰
(
まけ
)
に
案山子
(
かゝし
)
どもが
声
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
いて、お
迎
(
むか
)
ひ、と
言
(
い
)
ふ
世界
(
せかい
)
なら、
第一
(
だいゝち
)
お
前様
(
めえさま
)
が
其
(
そ
)
の
像
(
ざう
)
を
担
(
かつ
)
いで
出
(
で
)
る
法
(
ほふ
)
はあるめえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
剰
常用漢字
中学
部首:⼑
11画
“剰”を含む語句
剰余
剰銭
過剰
余剰
剰水
剰談
剰金
剰余物
剰余金
剰木
剰餘
喫剰
回外剰筆