“泥船”の読み方と例文
読み方割合
どろぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カフェ・ドラゴンと、泥船どろぶねが沢山もやっているお濠との間に、脊の高い日本風の家がある。ところがこの家の二階の屋根にすこしふくれたところがある。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
んだことぢや、こんなあやしげなところへござつて、素性すじやうれぬふねるとはふがあるかい。おまけにお前様めえさま五位鷺ごゐさぎ船頭せんどうぢや……たぬきこさへた泥船どろぶねより、まだ/\あぶないのはれたことを。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
散った花は風にふかれて、みぎわに朽ち沈んだ泥船どろぶねに美しく散らばっていた。
花物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)