“徹夜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつや38.9%
よあかし16.7%
よどおし16.7%
よどほし16.7%
よっぴて11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
随分ずいぶん疲れるぜ。僕あ、おやじの死ぬとき一週間ばかり徹夜てつやして看病した事があるが、あとでぼんやりして、大いに弱った事がある」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とてもどうもこの上お客の出来る次第ではござりませんので、早く大戸を閉めました。帳場はどうせ徹夜よあかしでござりますが、十二時という時、腕車くるまが留まって、かどをお叩きなさいまする。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こんなことが、ちょいちょいここへ来て飯を食ったり、徹夜よどおし話にふけったりして行く、ある男を通して、笹村の耳へも入った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
徹夜よどほし三人で一斗五升飲んだといふ翌朝あくるあさでも、物言ひが舌蕩したたるく聞える許りで、挙動ものごしから歩き振りから、確然しつかりとしてゐた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
主人夫婦が可恐おそろしい猫好きで、その為に奉公人一人給金を出して抱えるほどだから、その手数の掛る事と云ったら無い、おまけに御秘蔵が女猫と来て、産の時などは徹夜よっぴてつきっきり。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)