“おま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
74.2%
3.2%
御任3.2%
御待3.2%
御負3.2%
御間3.2%
3.2%
3.2%
3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一文章がまるで成つて居らず、おまけに無禮な調子であると訂正されるうちに、作文でも手紙でも私は、眞に考へたことや感じたことを、そのまゝ書くべきものではなく
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
要するに、自分の眼中に置かん者の爲に一分でも時間を潰して、おまけに不愉快な思ひをするのは下らん話だからね。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
餘りそぐはぬ比喩のやうだが、その頃、高橋が我々と一緒に飮みに行つて、おまけに私の家へまで泊まつたのを、彼自身にしては屹度何か探險をするやうな心持だつたらうと私は忖度してゐたのだ。
我等の一団と彼 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
果して私が狂人かどうか、そのような事は一切先生の御判断に御任おまかせ致しましょう。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あの、後程のちほど内證ないしよう御新姐ごしんぞさんが。きつ御待おまあそばせよ。此處こゝに。ござんすか。」とさゝやいて、すぐに、ちよろりとえる。
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そりやたかいよ幾何々々いくら/\御負おまけなどゝはれると、「ぢやねえね」とか、「をがむからそれでつて御呉おくれ」とか、「まあ目方めかた御呉おくれ」とかすべ異樣いやう田舍ゐなかびたこたへをした。そのたびみんなわらつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いきなり狆を拝借したいと申してはやぶから棒でさぞ変にお思いでしょうが、私は、今回、皇居御造営について、貴婦人の御間おまの装飾に狆を彫刻することをおかみの方から命令されましたので、そのため
そのお駒がおま輿こしに乗りかけている矢先、白旗直八はフト左孝の身の上を嗅ぎつけて、お駒を脅迫し、金にも智恵にも余る難題を持出したのでした。
ヒエじつこにというたところで、えまになって帰りましたところが、親戚めよりもなし、びつに何う仕ようという目途みあてもないものですから願わくば此の繁盛さかる御府内でまア生涯朽果こちはてれば、おまえ物を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ロレ いや、そのことば鋭鋒きっさきふせ甲胄よろひおまさう。逆境ぎゃくきゃうあまちゝぢゃと哲學てつがくこそはひとこゝろなぐさぐさぢゃ、よしや追放つゐはうとならうと。