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雲間縁
読み方 | 割合 |
うんけんべり | 50.0% |
うんげんべり | 50.0% |
卷上れば
二疊臺に
雲間縁の
疊の上に天一坊
威儀を
正して
着座なし大膳が名前を披露に及べば天一坊は
言葉少なに
孰も神妙と
計り大樣の
一聲に皆々
低頭平身誰一人
面を上て顏を
此時上段の
簾の前には
赤川大膳藤井左京の兩人
繼上下にて左右に居並び常樂院
天忠和尚が
披露につれ大膳が簾を
卷ば
雲間縁の
疊の上に
錦の
褥を
敷天一坊安座し身には
法衣を着し
中啓を
鏤ばめ
言語に
絶せし
結構の座敷にて
先唐紙は金銀の
箔張付にて中央には
雲間縁の二
疊臺を
設け其上に
紺純子の布團を二ツ
重ね
傍らに同じ夜具が一ツ
唐紗羅紗の
掻卷一ツあり
疊の左右には
朱塗の
燭臺を