“袖無”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そでなし52.2%
そでな39.1%
ちゃんちゃん4.3%
そでね4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっき門前で、無言のまま出迎えた、体の小兵な、肉づきも痩せ形な人物が、袖無そでなし羽織に、短い前差ひとこしを差して、至極、腰ひくく
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが寒い時候にはいつでも袖無そでなしの道服を着て庭の日向ひなた椅子いすに腰をかけていながら片手に長い杖を布切れで巻いたのを持って
ステッキ (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
すると当分糸公にもえないから、平生へいぜい親切にしてくれた御礼に、やってやるよ。——狐の袖無ちゃんちゃんの御礼に。ねえ好いだろう
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「へい、筒袖つゝツぽ先生、マンざら袖無そでねエばかりでもいと見えるナ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)