“そでな”の漢字の書き方と例文
語句割合
袖無100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袖無そでなしの上へたすきをかけた伯母はバケツの雑巾ぞうきんを絞りながら、多少僕にからかうように「お前、もう十二時ですよ」と言った。成程十二時に違いなかった。
年末の一日 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこへ半蔵の父吉左衛門も茶色な袖無そでなし羽織などを重ねながらちょっと挨拶あいさつに来て、水戸浪士のうわさを始める。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
自動車の音を聞いて、伯父は素肌すはだ帷子かたびら袖無そでなしを一枚着たままでとび出して来た。三年ぶりなので、さすが白髪は目立っていたが、思ったよりも元気であった。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)