“充填”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうてん85.7%
つま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉛小弾えんしょうだんと鉄釘を充填じゅうてんした一発の榴霰弾が、一挙に三十人以上の人間を炮殺するすさまじい光景に接して、酔いれたるがごとくに陶然とした。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
金属の molecular な空隙くうげきに潜入してこれを充填じゅうてんするのに好都合であろうと想像することができる。
鐘に釁る (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
海岸には、光線がぎつしりと充填つまつて、まぶしくつて、何にも見えない位だつた。そしてその光線の中へは、一種の妖精にでもならなければ、這入れないやうに見えた。
麦藁帽子 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
海岸には、光線がぎっしりと充填つまって、まぶしくって、何にも見えない位だった。そしてその光線の中へは、一種の妖精ようせいにでもならなければ、這入はいれないように見えた。
麦藁帽子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)