かけや)” の例文
そうして或者は熊手を持ち、そうして或者はまさかりかつぎ、そうして或者はかけやをひっさげ、更に或者は槍を掻い込み、更に或者は斧をたずさえ、龕燈がんどうを持っている。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
門内の楽声更にさかんになる。忽ち下手に人声。やがて嚮の老いたる男大なるかけやもちて出づ。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
その時洞然と音を立てて、さすが堅固の石壁も、かけやに砕かれて飛び散った。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
再びドッと鬨の声! 館へ乱入する足の音! 石壁を破壊するかけやの音!
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かけやで家でも破壊こわすのだろう。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かけやで門を破壊こわす音。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)