“槌屋”の読み方と例文
読み方割合
つちや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ついては、槌屋つちやから暇をとって早速帰って来いという話が来たために、治郎吉の立つ四、五日まえから、お仙は、眼をらしていた。
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仔細しさいあって我家にかくまうそれまでは新吉原しんよしわら佐野さの槌屋つちやの抱え喜蝶きちょうと名乗ったその女である。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「どうしたんだ、お仙。すっかり痩せこけてしまって、見違えるようだ。槌屋つちやでも大変な騒ぎをしたらしい。おれも、心配していたところだ」
治郎吉格子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)