“槌音”の読み方と例文
読み方割合
つちおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに一軒の鍛冶小屋があって、今夜も夜業よなべ槌音つちおと高く、テ——ン、カ——ン、テ——ン、と曠野こうやの水に、すごい木魂こだまを呼んでいました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあとは、卜斎も寝入り、細工さいく小屋の槌音つちおともやんでシーンと真夜中の静けさにかえったが、半助だけは、うすい蒲団ふとんをかぶって横になりながらも、まだ寝もやらず目をパチパチとさせていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)