槌音つちおと)” の例文
そこに一軒の鍛冶小屋があって、今夜も夜業よなべ槌音つちおと高く、テ——ン、カ——ン、テ——ン、と曠野こうやの水に、すごい木魂こだまを呼んでいました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあとは、卜斎も寝入り、細工さいく小屋の槌音つちおともやんでシーンと真夜中の静けさにかえったが、半助だけは、うすい蒲団ふとんをかぶって横になりながらも、まだ寝もやらず目をパチパチとさせていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)