“小槌屋”の読み方と例文
読み方割合
こづちや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔があらかた出来上ったところで、幸子は「小槌屋こづちや呉服店」と記してある畳紙たとうひもを解きかけていたが、ふと思いついて
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
或る日小槌屋こづちや呉服店の若主人があつらえ物を持って来たので、食堂で午後のお茶を始めていた幸子は、しばらく妙子を応接間へ出して相手をさせながら
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
去年あたしが小槌屋こづちやで染めさせたあの小紋、あれならおあつらえ向きであるから、あれを着せることにしたこと、こいさんの稽古を見てくれる人は、故師匠の高弟で
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)