“鶏小屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりごや87.5%
にわとりごや12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と云うと、わっと吶喊ときを上げて、垣根の陰へ隠れたが、直ぐにむらむらと出て、鶏小屋とりごやの前で、健ちゃんは素飛すっとぶ。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
暫く沈黙が続いた後、俊吉は静に眼を返して、「鶏小屋とりごやへ行つて見ようか。」と云つた。信子は黙つてうなづいた。鶏小屋は丁度檜とは反対の庭の隅にあつた。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
今日実習じっしゅうんでから農舎のうしゃの前に立ってグラジオラスの球根きゅうこんしてあるのを見ていたら武田たけだ先生も鶏小屋にわとりごや消毒しょうどくだか済んで硫黄華いおうかをずぼんへいっぱいつけて来られた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)