“木槌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きづち61.9%
こづち19.0%
さいづち19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあとについて、八、九人の足軽あしがると十数名の人夫にんぷたちが、おのや、まさかりや、木槌きづちなどをかついで、なにかザワザワと話しながら歩いてゆく。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
片手業にお燗番の卯八をかき退けると、かねて用意したらしい、木槌こづちを取って、船底のせんを横なぐりに叩くのです。
かんぷりとはその木槌さいづちあたまに付けられた仇名で、つまり「かぶり」というのがなまったのだと思う。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)