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木槌
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こづち
片手業にお燗番の卯八をかき退けると、
予て用意したらしい、
木槌を取って、船底の
栓を横なぐりに叩くのです。
例えば
鯉だとか菊水などは前者で、
打出の
木槌や
扇子の如きは後者の場合であります。煙で充分に
燻り、これをよく
拭きこみますから、まるで
漆塗のように輝きます。
手ぬぐい地の
肌着から黒い胸毛を現わしてたくましい腕に
木槌をふるうている。
片手業にお
燗番の
卯八をかき退けると、
豫て用意したらしい、
木槌を取つて、船底の
栓を横なぐりに叩くのです。