“栓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せん96.2%
つめ1.0%
くち1.0%
だぶす1.0%
ねぢ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いいえ、そんな事はありません。どうせ僕は飲まないんですから。どうです、いま召し上りませんか。一本、せんを抜きましょう。」
やんぬる哉 (新字新仮名) / 太宰治(著)
道傍の煑賣屋の風呂のつめと、この二つの新らしい事件は、文吾の幼い頭を掻き亂して、何やら其處に物があるやうな氣がしてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
風呂敷を解いて小さい徳利を取出とりいだして、くちの堅いのを抜きまして、首を横にしてタラ/\/\と彼是かれこれ茶椀に半分程入れて
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
やまきたの濃染手拭、酒の名の「うしほ」の盃、引出よと祝ふとわけて、我が老舗しにせ酒はよろしと、あらの桝酒にみがくと、春や春、造酒みき造酒みきよと、酒はかり、朱塗の樽のだぶすぬき、神もきかせとたがたたき
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
私ははつとして、電燈のねぢをひねつた。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)