“水道栓”の読み方と例文
読み方割合
すいどうせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
格子のはまった二階の窓からは、下の水道栓すいどうせんに集まって来る近所の人や、その人たちの家の裏門などがあけ透けに見えた。水道端には残暑の熱い夕日が、じりじりと照っていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼はそこで温めてくれる一杯の濃い珈琲をあじわいながら、往来の角に立つ石造りの水道栓すいどうせんの柱をながめ、水瓶みずがめげて集る婦女おんなを眺め、その辺に腰掛けて編物する老婆のひなびた風俗を眺めては
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)