“水道町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すいどうちょう80.0%
すゐだうちやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この茗荷谷を小日向水道町すいどうちょうの方へ出ると、今も往来の真中に銀杏いちょうの大木が立っていて、草鞋わらじ炮烙ほうろくが沢山奉納してある小さなお宮がある。
病院が手狭てぜまと見えて、お住いは小石川水道町すいどうちょうでした。召使を代えたいからとのお話で、旧津和野つわの藩の人の娘をお世話したことがありました。幾度か事細ことこまかな書面を下さるのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
わたしはそのころ牛込うしごめ南榎町みなみえのきちやうんでたが、水道町すゐだうちやう丸屋まるやから仕立上したてあがりを持込もちこんで、あつらへの疊紙たゝうむすいたときは、四疊半よでふはんたゞ一間ひとま二階にかい半分はんぶん盛上もりあがつて、女中ぢよちうほそまるくした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)