“てっつい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄槌68.9%
鉄鎚26.7%
鉄椎4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加うるに肺腑を突き皮肉に入るの気鋒極めて鋭どく、一々の言葉に鉄槌てっついのような力があって、触るる処の何物をも粉砕せずには置かなかった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
鉄鎚てっついは鉄鎚で集まり、車輪は車輪であつまり、あちこちに調べ革と木靴の模様が散らばっていて、ちょうどお尻のところに聖書が一冊描いてありました。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
けれどもこういう風に一々彼をうけがわせるほどの判断を、彼の頭に鉄椎てっついたたき込むように入れてくれる松本はそもそも何者だろうか、その点になると敬太郎は依然として茫漠ぼうばくたる雲に対する思があった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)