“しとね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
67.7%
16.1%
4.8%
4.8%
2.7%
瓔瑜0.5%
綉褥0.5%
臥床0.5%
臥榻0.5%
茵絨毯0.5%
(他:2)1.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、いよいよ二人きりになりました時も、私にとっては、あの柔かいしとねがいわば針のむしろで御座いました。
秘密の相似 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ある夜は、木枕をならべ、薄いしとねしかつぐ五こうに、思わず、指と指のふれあって、胸をわかすこともあろう。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山吹がこんもりと咲いていて、そのくさむら周囲まわりには青み出した芝生が、しとねのように展べられていた。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
信玄は足でも焼かれたようにしとねを蹴って飛び上ったが、日頃の沈着も忘れたかのように宝蔵の方へ走って行った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頑児の一念、ここに至りて、食のどを下らず、寝しとねに安んぜず、ただ一死のはやからざるを悲しむのみ。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
にはとこの花とさうびの花とで囲んだ墓を訪ねていらつしやい。そしてそこに生えてゐる緑の草葉をしとねにして、匂ひよき花の一束を私に手向けて下さい……。
あさぢ沼 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
申すも憚られますが、女と一つしとねでも、この時くらい、人肌のしっとりとした暖さを感じた覚えがありません。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
人々は自然に眠くなった。で、各自めいめいしとねにはいり静かな睡眠ねむりに入ろうとした。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ところが、一閣の室に通されて見ると、この寒いのに、暖炉の備えもなくとうの上にしとねも敷いてなかった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しとねの上に舁下かきおろされし貫一はくづるるたいを机に支へて、打仰うちあふぎつつ微吟せり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
主人が言った。杜陽はふらふらと起って侍女に引きずられるように紅い瓔瑜しとねの処へ往った。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
万戸は驚いて介抱したが蘇生しないので、綉褥しとねに包んで家の背後の圃中はたなかにある銀杏いちょうの樹の下へ埋めた。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
墓があばかれて、綉褥しとねに包まれた愛卿の死骸が露われた。趙は我を忘れてそれを開けてみた。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
君が臥榻しとねはまことにうつくし、されど君が玉座はそれよりも美し、
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
晩夏の午時ひるどき。石欄より登り来る階段の上にはデジデリオ、アントオニオ、バチスタ、パリスの四人茵絨毯しとねの上に寝そべりている。
元豊はかすかに息をしていたが、びっしょり大汗をかいて、それが裀褥しとねまで濡らしていた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
どうやらみどりとばりくれないしとね
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)