“裀褥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしとね33.3%
しとね33.3%
ふとん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お糸というあやしげな欠込女かけこみおんなが押原右内の娘と偽って寝所の裀褥おしとねへ入り込み、薄毛の鬢を片はずしに結い、大模様の裲襠うちかけ絆纏はんてんのように着崩す飛んだ御中﨟ちゅうろうぶりで、呼出し茶屋の女房やら
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
夫人は喜んで泣くことをやめて元豊をでた。元豊はかすかに息をしていたが、びっしょり大汗をかいて、それが裀褥しとねまで濡らしていた。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
そして我家へ帰ってみると、黄英はもう家の掃除をして、牀榻ねだい裀褥ふとんの用意をしてあった。それはあらかじめ弟の帰るのを知っていたかのように。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)