“ちらちら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
瀲灔25.0%
閃々25.0%
隠々25.0%
隠現25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池はぎょくもて張りたらんやうに白く湿める水のに、静に魚のぬる聞こえて、瀲灔ちらちらと石燈籠の火の解くるも清々すがすがし。塀を隔てて江戸川べりの花の林樾こずえ一刷ひとはけに淡く、向河岸行く辻占売の声ほのかなり
巣鴨菊 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
遠洋航海なぞすると随分いい景色けしきを見るが、しかしこんな高い山の見晴らしはまた別だね。実にせいせいするよ。そらそこの左の方に白い壁が閃々ちらちらするだろう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
ふッと眼が覚めると、薄暗い空に星影が隠々ちらちらと見える。はてな、これは天幕てんとの内ではない、何で俺は此様こんな処へ出て来たのかと身動みうごきをしてみると、足の痛さは骨にこたえるほど!
シュッシュッという弾丸たまの中を落来おちくる小枝をかなぐりかなぐり、山査子さんざしの株を縫うように進むのであったが、弾丸たまは段々烈しくなって、森の前方むこうに何やら赤いものが隠現ちらちら見える。