“きらきら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キラキラ
語句割合
晃々47.8%
燦々20.9%
煌々11.9%
照々3.0%
燦燦3.0%
燦爛3.0%
輝々3.0%
晶々1.5%
杲杲1.5%
端正1.5%
(他:2)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その途端に燈火ともしびはふっと消えて跡へは闇が行きわたり、燃えさした跡の火皿ひざらがしばらくは一人で晃々きらきら
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
祖母と、父と、その客とことばを交わしたが、その言葉も、晃々きらきらと、震えて動いて、目を遮る電光いなびかりは隙間を射た。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところで、極彩色の孔雀が燦々きらきらと尾羽を円くひろげた夏の暑熱と光線とは、この旅にある父と子とを少からず喜ばせた。
白帝城 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その金砂子きんすなごは、内にかくしてある刺客せっかくの呼吸と殺気とに気味悪く燦々きらきらしているではないか。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ごく小さな金の盒であったが、これにも何か宝石いしちりばめてあると見えて、煌々きらきらと輝いていた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
山気にいくらかぼかされながらも月はいよいよえ返り、月の真下の木曽川の水は一所ひとところ蛇の鱗のように煌々きらきらと銀色に輝いた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平家ながら天井が、高い処に照々きらきらして間数まかず十ばかりもござりますのを、牛車うしぐるまに積んで来て、背後うしろおおきな森をひかえて
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
お珊は帯留おびどめ黄金きん金具、緑の照々きらきらと輝く玉を、烏羽玉うばたまの夜の帯から星を手に取るよ、と自魚の指に外ずして、見得もなく、友染ゆうぜんやわらかな膝なりに
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
稼ぎめて帰る労働者だが、細君や娘は耳、鼻、首、腕、手足の指まで黄金きんづくめ宝石づくめの装飾で燦燦きらきらして居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
燦燦きらきらひそむ黄金虫こがねむし
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あかい液体が、室内の凡ての光りと、その陰影を吸い寄せて、美しく燦爛きらきらとゆらめいた。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
例の腕環のみは燦爛きらきらうるさし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
緋のはかま穿いても居なけりや、掻取かいどりを着ても届ない、たゞ、輝々きらきらした蒔絵まきえものがそろつて、あたりは神々こうごうしかつた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
丘上おかうえは一面水晶末の様な輝々きらきらする白砂、そろ/\青葉のふちかばめかけた大きな檞樹かしわのきの間を縫うて、幾条の路がうねって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
日が出ると、晶々きらきらとした白金まつになり、紫水晶末になるのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
権兵衛は一人で朝まで祈願をこめていた。朝になって室戸岬の沖あいから朝陽が杲杲きらきらと登りかけたところで、人夫たちが集まって来た。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其飛鳥の都も、高天原広野姫尊様たかまのはらひろぬひめのみことさま思召おぼしめしで、其から一里北の藤井原に遷され、藤原の都と名を替えて、新しい唐様もろこしよう端正きらきらしさを尽した宮殿が、建ち並ぶ様になった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
容儀かたち人の娘とは見えず、妻とも見えず、しかも絢粲きらきらしう装飾よそほひかざれる様は色を売るたぐひにやと疑はれざるにはあらねど、言辞ものごし行儀の端々はしはしおのづからさにもあらざる、畢竟ひつきようこれ何者と、鴫沢は容易にその一斑いつぱんをもすいし得ざるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
描ける藤は、どんよりと重く匂って、おなじ色に、閃々きらきらと金糸のきらめく、美しいひとの半襟と、陽炎に影を通わす、居周囲いまわりは時に寂寞ひっそりした、楽屋の人数にんず
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)