“装飾”のいろいろな読み方と例文
旧字:裝飾
読み方割合
かざり45.2%
そうしょく31.0%
よそお4.8%
つくり4.8%
よそひ2.4%
かざ2.4%
こしらえ2.4%
めか2.4%
よそおい2.4%
よそほひかざ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぜんの朋輩が二人、小野という例の友達が一人——これはことに朝から詰めかけて、部屋の装飾かざりや、今夜の料理の指揮さしずなどしてくれた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そしてすぐにお城の装飾そうしょくがかりの人たちに、このまどをほかのまどと同じようにかざりつけるように、お言いつけになりました。
金襴でしころがわりに装飾よそおった投頭巾なげずきん輪頭形りんどうがたの冑の頂上に、雄猛子の鬚をつけたいかつい冠もの、そのような冠ものをかむった方は数多く見えましたが
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
昔の作者を思わせるようなこの人の扮装なりの好みや部屋の装飾つくりは、周囲の空気とかけ離れたその心持に相応したものであった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あゝつか装飾よそひ
わなゝき (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
公子 つづまやかな美しさが、その一人娘の彳んだ姿を装飾かざっていたでござりましょう。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
亭「これは少々装飾こしらえれて居りまする」
恩知らずの時計めが、六時を廻つて平気な顔。あのぴかぴかと白いのが、お園の顔に似てゐるやうな。お園も今は、お妾と、誰憚らず、装飾めかしてゐやろ。今夜も旦那は、またそこにか。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
このくすぶつた竹藪の家では、その傾いた屋根の下の、あらゆる物、あらゆる空気、あらゆる心に、こんな豪華(!)な装飾よそおいを導き入れる何の用意も出来てゐない。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
容儀かたち人の娘とは見えず、妻とも見えず、しかも絢粲きらきらしう装飾よそほひかざれる様は色を売るたぐひにやと疑はれざるにはあらねど、言辞ものごし行儀の端々はしはしおのづからさにもあらざる、畢竟ひつきようこれ何者と
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)