“端々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしばし65.8%
はしはし18.4%
はし/″\7.9%
ハシバシ5.3%
はし/\2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そればかりではありませんが、それからよそながら、あなたのお勤めぶりや、おはなしの端々はしばしにも、心をひかれるようになったのでございました
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちでも一番よけいに来るのは、叔父の上花客じょうとくいになっている田舎の田地持ちである事が、言葉の端々はしはしでよくわかった。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
思ひ入りたる小松殿の御氣色みけしき、物の哀れを含めたる、心ありげのことば端々はし/″\も、餘りの忝なさに思ひ紛れて只〻感涙にむせぶのみ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ワカ殿、サキガケニオセバ、軍中、何トナク、重キヲナシ、卒伍ノ端々ハシバシマデモ心ヲ安ンジケリ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「成程」と、篠田は瞑目めいもくして、伯母が言葉の端々はし/\深く味ひつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)