“端正”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんせい47.6%
きちん14.3%
キラヽヽ9.5%
しゃん4.8%
うつくしき4.8%
きらきら4.8%
きらきらし4.8%
ちゃん4.8%
キラキラ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せているので、ほんとうの身丈みのたけよりずっと長身に見える。おもざしは冷たすぎるほど端正たんせいで、象牙のようなえかえった色をしていた。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
姉の円髷ばかり、端正きちんとして、とおりを隔てて向合むかいあったので、これは弱った——目顔めがお串戯じょうだんも言えない。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其飛鳥の都も、高天原廣野姫尊樣タカマノハラヒロヌヒメノミコトサマの思召しで、其から一里北の藤井个原に遷され、藤原の都と名を替へて、新しい唐樣モロコシヤウ端正キラヽヽしさを盡した宮殿が、建ち竝ぶ樣になつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
もすそってねたように云いながら、ふと、床の間の桜を見た時、酔った肩はぐたりとしながら、キリリと腰帯が、端正しゃんしまる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その姿容かたち端正うつくしきでたまひて、すなはち建内たけしうち宿禰すくねの大臣にあとらへてのりたまはく、「この日向よりし上げたまへる髮長かみなが比賣は、天皇の大御所みもとに請ひ白して、あれに賜はしめよ」
其飛鳥の都も、高天原広野姫尊様たかまのはらひろぬひめのみことさま思召おぼしめしで、其から一里北の藤井原に遷され、藤原の都と名を替えて、新しい唐様もろこしよう端正きらきらしさを尽した宮殿が、建ち並ぶ様になった。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
今、われ汝の人とりをみるに、身体むくろ長大たかく容貌かほ端正きらきらし、力能くかなへぐ、猛きこと雷電いかづちの如く、向ふ所かたきなく、攻むる所必ず勝つ。即ち知る、形は則ち我が子にて、実は即ち神人かみなり。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
何も知らず横を向いたお孝に、端正ちゃんと手を支いて
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其飛鳥の都も、高天原広野姫尊様タカマノハラヒロヌヒメノミコトサマの思召しで、其から一里北の藤井个原に遷され、藤原の都と名を替へて、新しい唐様モロコシヤウ端正キラキラしさを尽した宮殿が、建ち並ぶ様になつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)