“しゃん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シャン
語句割合
端然40.0%
端正20.0%
正整20.0%
毅然20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……袖の下には、お位牌を抱いて葬礼施主に立ったようで、こう正しく端然とした処は、る目に、神々しゅうございます。何となく容子四辺を沈めて、陰気だけれど、気高いんでございますよ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ってねたように云いながら、ふと、床の間の桜を見た時、酔った肩はぐたりとしながら、キリリと腰帯が、端正る。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一目にそれしゃとは見えながら、衣紋つき端正として、薄い胸に品のある、二十七八の婀娜なのが、玉のようなを伸して、瞳を優しく横顔で、と飴屋の方を凝視めたのがある。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あり合はせた草履穿いて出る時、亭主が声を掛けて笑つた。其の炉辺には、先刻按摩大入道が、やがて自在の中途を頭で、神妙らしく正整と坐つて。……胡坐いて駕籠舁も二人居た。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もうすこし男性の心情が理解されそうなものだとか、もうすこしの目に付かないような服装が出来そうなものだとか、もうすこしどうかいう毅然とした女に成れそうなものだとか
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)