“正整(しゃん)” の例文
あり合はせた草履(ぞうり)を穿(は)いて出る時、亭主が声を掛けて笑つた。其の炉辺(ろべり)には、先刻(さっき)の按摩(あんま)の大入道(おおにゅうどう)が、やがて自在の中途(ちゅうと)を頭で、神妙らしく正整(しゃん)と坐つて。……胡坐(あぐら)掻(か)いて駕籠舁(かごかき)も二人居た。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)