“そく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソク
語句割合
25.6%
17.6%
15.2%
13.6%
9.6%
4.8%
3.2%
2.4%
2.4%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
素繰0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わらちひさなきまつたたばが一大抵たいていせんづゝであつた。の一わらなはにすれば二房半位ばうはんぐらゐで、草鞋わらぢにすれば五そく仕上しあがるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
上皇の、この御一言に、うるさがたの公卿沙汰ざたも、一応は、退きさがったが、しかし陰性は、そく公卿性である。決して、んだわけではない。
「面目次第も無いことさ。三年ぜんだ、やっぱりこの土地で、鉄道往生をしそくなった、その時なんです。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに、こんな男女郎おとこじょろうの一そくや二束、あえて左膳をわずらわさなくとも、おれ一人で、いや与吉ひとりで片づけてしまう
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私情から申してもうらみがござる。公情から申せば主義の敵でござる。貴殿にたたかいを宣するしだい、ご用心あってしかるべくそうろう。——もも久馬きゅうまそく兵馬ひょうまより山県紋也やまがたもんや殿へ
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
産屋うぶや洩る初日影より、臨終のそくの火までも
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
そく仕方しあげたに教育せられ薫陶くんとうせられた中から良妻賢母れうさいけんぼ大袈裟おほげさだがなみ一人前の日本にほん婦人が出て来るわけなら芥箱ごみばこの玉子のからもオヤ/\とりくわさねばならない
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
陣十郎ははじめて驚き、前へ二間ほどそくに飛び、そこでヒラリと振り返って見た。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
譬えばスナワチということばにもそくの字があり、ないの字があり、そくの字があり、便べんの字があり、ヨルという詞にもいんの字があり、の字があり、えんの字があり、ひょうの字があり、きょの字があり
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それはひょうを踏みはずし、そくを踏み落して、住職や、有志家連をして、手に汗を握らしむる程度のものに相違ないから、その点の安心が、米友をして仮睡うたたねの夢に導いたと見らるべきです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おんそくした、半分は口の中でどもってしまう、聞き取りにくい調子だが、どことなく、自ずから感に通じるところがある。……私は妙な機会から、妙な人に逢ったもんだと思った。
北国の人 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
やつら、資本家しほんか将軍しやうぐんたしかにった!——だがおれたち、どんそくあへ労働者らうどうしゃ農民のうみんにとつてそれがなん勝利しやうりであらう
人間は生きてゐる間は、この幻影に対するそく不捉ふそく又生滅の無限のつゞきを建てたり壊したりしてゐるのである。捨てたり拾つたりして行くものである。
雨の日に (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
見よ、四面の連山のさながら波濤の起伏するがごとく遠く高くつらなれるを。天下いづれの處にかこのおもしろき一そくとこの深奧なる無數の山谷とを見ることを得む。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
はたして暗中に人あって、槍に素繰そくりをくれている。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
対象の世界 次に六境とは、六根の対象になるもので、しきしょうと香と味とそくと法とであります。六根に対する六つの境界という意味で、六境といったのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)