“すなは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.9%
27.0%
14.1%
便2.7%
2.7%
2.2%
2.2%
1.1%
1.1%
1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十一文づゝ二年半餘はんあまりもとゞこふらば大抵たいてい三十文ばかりの引負ひきおひとなるべし。閏月しゆんげつすなはちこの三十文の引負ひきおひを一月にまとめてはらふことゝるべし。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
乃美すなはち杉山松助、時山直八をして、状を探らしむ。二人帰り報じて曰く、俊太郎逮捕の為め、或ひは不穏の事あらん。よろしく邸門の守を
小賊せいぞくかずして、すなはかたなつてゆびつてたまぬすむや、ゆびよりくれなゐいとごとほとばしりぬ。頭領とうりやうおもてそむけていはく、於戲痛哉あゝいたましいかな
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
胸中一戀字いちこひじ擺脱はいだつすれば、便すなはち十分爽淨、十分自在。人生最も苦しき處、只〻是れ此の心。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
茶山と山陽との友登々庵武元質とうとうあんたけもとしつが二月二十四日に歿した。これは茶山のすなはち信ずることを欲せざる凶報であつた。「遠郷恐有伝言誤。将就親朋看訃音。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「日本書紀」には、「伊弉諾尊いざなぎのみこと伊弉冉尊いざなみのみこと、天の浮橋の上に立たして、共に計りて、底つ下に国や無からんとのり給ひて、すなはあめ瓊矛ぬぼこを指しおろして、滄海を探ぐりしかばここに獲き。 ...
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
若し夫れ通人才子の情を寄せ興を託する、雅趣余りあらざるに非ざるも、しかも必ず其の規矩きくに出入し、動きてすなはち合ふ能はざる、是を雅にして未だ正しからずと謂ふ。
文芸鑑賞講座 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すなはち、扶桑拾葉集ふさうしふえふしふや、礼儀類典れいぎるゐてんや、神道集成しんたうしふせいを編纂し、さらに万葉集の研究に手をつけたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
先生の宿志しゆくし、ここにおいてか足れり。すでにしてきやうかへり、即日、ところ瑞龍山ずゐりゆうざん先塋せんえいかたはらさうし、歴任れきにん衣冠魚帯いくわんぎよたいうづめ、すなはち封し載ちし、自ら題して、梅里先生ばいりせんせいはかふ。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
米国はすなはげふの国なり。始めよりあへて国際間の武威をろうせず。而して各国之をおそる。何が故に畏るゝ、曰く、国民の元気充溢し、百般の業の上に其真勇をればなり。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)