“瓊矛”の読み方と例文
読み方割合
ぬぼこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに続いて、剣を抜いた君長ひとこのかみが、鏡を抱いた王妃おうひが、そうして、卑弥呼は、管玉くだだまをかけ連ねた瓊矛ぬぼこを持った卑狗ひこ大兄おおえと並んで、白い孔雀くじゃくのように進んで来た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
第一枚は、青年文士が真青な顔して首うなだれて合掌がっしょうして坐つて居る。その後には肩に羽のある神様があめ瓊矛ぬぼことでもいひさうな剣をげて立つて居る。神様は次の如く宣告する。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「日本書紀」には、「伊弉諾尊いざなぎのみこと伊弉冉尊いざなみのみこと、天の浮橋の上に立たして、共に計りて、底つ下に国や無からんとのり給ひて、すなはあめ瓊矛ぬぼこを指しおろして、滄海を探ぐりしかばここに獲き。 ...
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)