“君長”の読み方と例文
読み方割合
ひとこのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
訶和郎(かわろ)と卑弥呼(ひみこ)を包んだ兵士(つわもの)たちは、君長(ひとこのかみ)に率いられて、遠巻きに鹿の群れを巻き包んで来た耶馬台(やまと)の国の兵士であった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
しかし、君長(ひとこのかみ)の葬礼は宮人(みやびと)たちの手によって、小山の頂きで行われた。二人の宿禰(すくね)と九人の大夫(だいぶ)に代った十一の埴輪(はにわ)が、王の柩(ひつぎ)と一緒に埋められた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
卑弥呼(ひみこ)の足音が高縁(たかえん)の板をきしめて響いて来た。君長(ひとこのかみ)の反耶(はんや)は、竹の遣戸(やりど)を童男に開かせた。薄紅(うすくれない)に染った萩(はぎ)の花壇の上には、霧の中で数羽の鶴が舞っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)