“高縁”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
たかえん	83.3%
たかゑん	16.7%

たかえん

君長は女を放して剣（つるぎ）を抜いた。大夫の首は地に落ちた。続いて胴が高縁（たかえん）に倒れると、杉菜（すぎな）の中に静まっている自分の首を覗（のぞ）いて動かなかった。

日輪 (新字新仮名) ／ 横光利一(著)

給金（しんしょう）の談判（かけあい）でした。ずんずん通り抜けて、寺内へ入ると、正面がずッと高縁（たかえん）で、障子が閉って、茅葺（かやぶき）ですが本堂らしい。

河伯令嬢 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

たかゑん

洋燈（ランプ）も珍（めづら）しいが、座敷（ざしき）もまだ塗立（ぬりた）ての生壁（なまかべ）で、木（き）の香（か）は高（たか）し、高縁（たかゑん）の前（まへ）は、すぐに樫（かし）、槻（つき）の大木（たいぼく）大樹（たいじゆ）鬱然（うつぜん）として、樹（き）の根（ね）を繞（めぐ）つて、山清水（やましみづ）が潺々（せん／＼）と音（おと）を寂（しづか）に流（なが）れる。

十和田湖 (新字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

高	常用漢字 小２ 部首:⾼ 10画
縁	常用漢字 中学 部首:⽷ 15画