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高縁
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たかえん
ふりがな文庫
“
高縁
(
たかえん
)” の例文
君長は女を放して
剣
(
つるぎ
)
を抜いた。大夫の首は地に落ちた。続いて胴が
高縁
(
たかえん
)
に倒れると、
杉菜
(
すぎな
)
の中に静まっている自分の首を
覗
(
のぞ
)
いて動かなかった。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
給金
(
しんしょう
)
の
談判
(
かけあい
)
でした。ずんずん通り抜けて、寺内へ入ると、正面がずッと
高縁
(
たかえん
)
で、障子が閉って、
茅葺
(
かやぶき
)
ですが本堂らしい。
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「上人は、そも、どんなお気持でおられるだろうか……」その師の
法然房
(
ほうねんぼう
)
の寝所は、
高縁
(
たかえん
)
を一つ隔てて
彼方
(
あなた
)
にあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
高縁
(
たかえん
)
に差し込んだ太陽の光りを浴びて眠っている童男の傍を通りながら、王宮の奥深くへだんだんと
這入
(
はい
)
っていった。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
その障子で、姿を仕切って、
高縁
(
たかえん
)
から腰を
下
(
おろ
)
して、
裾
(
すそ
)
を踏落した……と思う
態度
(
ふり
)
で、手を
伸
(
のば
)
して、私においでおいでをする。それが、白いのだけちらちらする、する度に
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
卑弥呼
(
ひみこ
)
の足音が
高縁
(
たかえん
)
の板をきしめて響いて来た。
君長
(
ひとこのかみ
)
の
反耶
(
はんや
)
は、竹の
遣戸
(
やりど
)
を童男に開かせた。
薄紅
(
うすくれない
)
に染った
萩
(
はぎ
)
の花壇の上には、霧の中で数羽の鶴が舞っていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
ふと、
高縁
(
たかえん
)
の
雨落
(
あまおち
)
に、同じ花が二、三輪咲いているように見えた。
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高嶺
高原
高山
高邁