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鬱然
ふりがな文庫
“鬱然”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
うつぜん
90.5%
こんもり
9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うつぜん
(逆引き)
百合
(
ゆり
)
と
山査子
(
さんざし
)
の匂いとだけ判って、あとは私の
嗅覚
(
きゅうかく
)
に慣れない、何の花とも判らない強い薬性の匂いが入れ混って
鬱然
(
うつぜん
)
と
刺戟
(
しげき
)
する。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
しかるにわが東京においてはもし
鬱然
(
うつぜん
)
たる樹木なくんばかの壮麗なる
芝山内
(
しばさんない
)
の
霊廟
(
れいびょう
)
とても完全にその美とその威儀とを保つ事は出来まい。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鬱然(うつぜん)の例文をもっと
(19作品)
見る
こんもり
(逆引き)
もっと葉の
軟
(
やわら
)
かなような、色の緑色の
箒
(
ほうき
)
を立てたように
鬱然
(
こんもり
)
とした、而して日の弱い光りを浴びて
蝋
(
ろう
)
のような、
燐
(
りん
)
の燃えるような、或時は尼が立っているとも見え、或時は
日没の幻影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若葉の
鬱然
(
こんもり
)
とした
社
(
やしろ
)
の森には赤、白の小旗が幾つともなく風に
翻
(
ひるがえ
)
って、海と色が通う空には大旗が風に鳴って、町の家々の軒には角燈籠が懸られ、太鼓の音と笛の音が聞えた。
蝋人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鬱然(こんもり)の例文をもっと
(2作品)
見る
鬱
常用漢字
中学
部首:⾿
29画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“鬱”で始まる語句
鬱
鬱陶
鬱蒼
鬱憤
鬱々
鬱金
鬱勃
鬱積
鬱屈
鬱懐
“鬱然”のふりがなが多い著者
橘外男
谷譲次
井上円了
倉田百三
泉鏡太郎
内田魯庵
中里介山
吉川英治
正岡子規
横光利一