“鬱積”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっせき93.8%
うつせき6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
命から二番目の一刀——来国俊を侮辱された憤懣の黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うっせきして、最早最後の分別も無くなった様子です。
劣等感が鬱積うっせきして、そのことだけのために、ついに殺意を抱き、大胆不敵のアリバイ・トリックを案出して、殺人罪を犯すのである。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
命から二番目の一刀——來國俊を侮辱ぶじよくされた憤懣ふんまんの黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うつせきして、最早最後の分別も無くなつた樣子です。
自己の作品を公衆に展示する事によつて何か内に鬱積うつせきするものを世に訴へ、外に発散せしめる機会を得るといふ事も美術家には精神の助けとなるものだと思ふのであるが
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)