鬱積うつせき)” の例文
命から二番目の一刀——來國俊を侮辱ぶじよくされた憤懣ふんまんの黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うつせきして、最早最後の分別も無くなつた樣子です。
自己の作品を公衆に展示する事によつて何か内に鬱積うつせきするものを世に訴へ、外に発散せしめる機会を得るといふ事も美術家には精神の助けとなるものだと思ふのであるが
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)