“うっせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱積85.7%
欝積14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数年来鬱積うっせき沈滞せる者頃日けいじつようやく出口を得たる事とて、前後ぜんご錯雑さくざつ序次じょじりんなく大言たいげん疾呼しっこ、われながら狂せるかと存候ほどの次第に御座候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
尊王攘夷と開港佐幕と、昨是今非の紛々たる声に交って、黒船来の恐怖心が加わった、地に鬱積うっせきしている不安動揺の声なのである。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
太陽が外面の皮殻ひかくき破られたのだから、中に欝積うっせきしているエネルギーの原元子イオンスが爆発して、殆ど光線の速力にも比すべき力を以て飛散するのである。
暗黒星 (新字新仮名) / シモン・ニューコム(著)
この欝積うっせきした心持ちを、何かによって晴らさないことには、いたたまれない意次であった。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)