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『蝋人形』
ふりがな文庫
『
蝋人形
(
ろうにんぎょう
)
』
私は一人の蝋燭造を覚えている。その町は海に近い、北国の寂しい町である。町は古い家ばかりで、いずれも押し潰されたように軒の低い出入の乱れた家数の七八十戸もある灰色の町である。名を兵蔵といって脊の高い眉の濃い、いつも鬱いだ顔付をして物を言わぬ男 …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1908(明治41)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
後
(
し
)
斯様
(
そんな
)
何
(
なあ
)
言
(
いわ
)
付
(
つか
)
埋
(
うずも
)
速
(
すぐ
)
何
(
どう
)
葛
(
つた
)
裂
(
さけ
)
調戯
(
からかう
)
赭
(
あかっ
)
香
(
かおり
)
突
(
つつ
)
何
(
な
)
余
(
あまり
)
傍
(
はた
)
先
(
さ
)
土
(
どろ
)
現
(
あら
)
許
(
ばかり
)
不審
(
いぶかし
)
偽
(
うそ
)
化
(
な
)
回護
(
かばっ
)
堪
(
こら
)
斯様
(
こんな
)
溶
(
とか
)
虐
(
いじ
)
一々
(
いちいち
)
傍
(
かたわら
)
其様
(
そん
)
家数
(
やかず
)
小山
(
おやま
)
彼方
(
あちら
)
彼様
(
あんな
)
後
(
のち
)
悄然
(
しょんぼり
)
手出
(
てだし
)
折々
(
おりおり
)
擦
(
こす
)
擲
(
なぐ
)
晩留
(
ばんどめ
)
暇乞
(
いとまごい
)
気質
(
きだて
)
泣
(
なき
)
片
(
きれ
)
物覚
(
ものおぼえ
)
祭日
(
まつりび
)
穢
(
きたな
)
考
(
かんがえ
)
過
(
あやま
)
違
(
たが
)
鬱然
(
こんもり
)
一寸
(
ちょっと
)
丁稚
(
でっち
)
丈
(
たけ
)
不意
(
ふい
)
中
(
うち
)
二種
(
ふたいろ
)
互
(
たがい
)
伴
(
つ
)
何
(
ど
)
何処
(
どこ
)
何時
(
いつ
)
傍
(
そば
)
其様
(
そんな
)
勿論
(
もちろん
)
北国
(
ほっこく
)
口髯
(
くちひげ
)
呉々
(
くれぐれ
)
囃
(
はや
)
堅
(
かた
)
天性
(
てんせい
)
定
(
き
)
家
(
うち
)
寂
(
さび
)
小言
(
こごと
)
少女
(
おとめ
)
尚
(
なお
)
尤
(
もっと
)
居
(
お
)
巓
(
いただき
)
巨浪
(
きょろう
)
年老
(
としと
)
幸
(
さいわい
)
後
(
あと
)
後方
(
うしろ
)
徒跣
(
はだし
)
性質
(
たち
)
怨
(
うら
)
恋歌
(
こいか
)
悪戯
(
いたずら
)
愈々
(
いよいよ
)
憐
(
あわ
)
手拭
(
てぬぐい
)
打
(
ぶ
)
拳
(
こぶし
)
接吻
(
せっぷん
)
摺足
(
すりあし
)