“天性”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんせい64.7%
うまれつき23.5%
5.9%
もちまえ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕はこれは表裏をそなうる人の意志によるものであると思う。僕のここにいう意志とは天性てんせいというにあい対して用いたのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
升屋の老人の推測は、お政の天性うまれつき憂鬱ゆううつである上に病身でとかく健康すぐれず、それが為に気がふれたに違いないということである。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
卯平うへい天性清潔好きれいずきであつたが、百姓ひやくしやう生活せいくわつをして、それに非常ひじやう貧乏びんばふから什麽どんなにしてもきたないものあひだ起臥きぐわせねばならぬのでかれ野田のだくまではそれをも別段べつだんにはしなかつたのであるが
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
話の調子の低いのが天性もちまえである養父は、かさにかかって言募って来るおとらの為めに遣込やりこめられて、しまいにはなだめるようにことばを和げたが、矢張やっぱりいつまでもぐずぐず言っていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)