“手出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てだ64.3%
てだし35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは、いたっておとなしい性質せいしつで、自分じぶんのほうからほかのものに手出てだしをしてけんかをしたり、悪口わるくちをいったりしたことがありません。
どこで笛吹く (新字新仮名) / 小川未明(著)
れほどの物好ものずきなれば手出てだしを仕樣しやうぞ、邪推じやすゐ大底たいていにしていてれ、あのことならば清淨しようじよう無垢むく潔白けつぱくものだと微笑びようふくんで口髭くちひげひねらせたまふ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「お前がやはり、手出てだしをするから、それで喧嘩になるんだ。にもせんで、黙っているものを打ったり突いたりするものはない。」
蝋人形 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おいらが手で持ってさいその位騒ぐ奴等だ、それをお前こっちへ掴んでるからうっかり手出てだしゃならねえやな。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)