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手出
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てだし
ふりがな文庫
“
手出
(
てだし
)” の例文
「お前がやはり、
先
(
さ
)
き
手出
(
てだし
)
をするから、それで喧嘩になるんだ。
何
(
な
)
にもせんで、黙っているものを打ったり突いたりするものはない。」
蝋人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おいらが手で持ってさいその位騒ぐ奴等だ、それをお前こっちへ掴んでるからうっかり
手出
(
てだし
)
ゃならねえやな。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
先方
(
さき
)
は
公立
(
こうりつ
)
なりとて
同
(
おな
)
じ
唱歌
(
しようか
)
も
本家
(
ほんけ
)
のやうな
顏
(
とほ
)
をしおる、
去年
(
こぞ
)
も
一昨年
(
おととし
)
も
先方
(
さき
)
には
大人
(
おとな
)
の
末社
(
まつしや
)
がつきて、まつりの
趣向
(
しゆこう
)
も
我
(
わ
)
れよりは
花
(
はな
)
を
咲
(
さ
)
かせ、
喧嘩
(
けんくわ
)
に
手出
(
てだし
)
しのなりがたき
仕組
(
しく
)
みも
有
(
あ
)
りき
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「しかも辱められるままに辱められていて、
手出
(
てだし
)
もしなかッた」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
売溜
(
うりだめ
)
の
金子
(
かね
)
はいくらあろうと
鐚一銭
(
びたいちもん
)
でも
手出
(
てだし
)
をしめえぜ。金子で買って
凌
(
しの
)
ぐような優長な
次第
(
わけ
)
ではないから、
餓
(
かつ
)
えてるものは何でも食いな。寒い手合は、そこらにある
切
(
きれ
)
でも
襯衣
(
しゃつ
)
でも構わず貰え。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭