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てだ
ふりがな文庫
“
手出
(
てだ
)” の例文
彼
(
かれ
)
は、いたっておとなしい
性質
(
せいしつ
)
で、
自分
(
じぶん
)
のほうからほかのものに
手出
(
てだ
)
しをしてけんかをしたり、
悪口
(
わるくち
)
をいったりしたことがありません。
どこで笛吹く
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何
(
ど
)
れほどの
物好
(
ものず
)
きなれば
手出
(
てだ
)
しを
仕樣
(
しやう
)
ぞ、
邪推
(
じやすゐ
)
も
大底
(
たいてい
)
にして
置
(
お
)
いて
呉
(
く
)
れ、あの
事
(
こと
)
ならば
清淨
(
しようじよう
)
無垢
(
むく
)
、
潔白
(
けつぱく
)
な
者
(
もの
)
だと
微笑
(
びよう
)
を
含
(
ふく
)
んで
口髭
(
くちひげ
)
を
捻
(
ひね
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わし
)
も斯う
係蹄
(
わな
)
に掛るとは知らず、真実私に心があるのかと、男の
己惚
(
うぬぼれ
)
で
手出
(
てだ
)
をしたが、お瀧でがんすか、其の時分には眉毛を附けて島田だったが、へえー
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ロミオ いかにも、
生
(
い
)
きてをられぬ
身
(
み
)
ぢゃ。なればこそ
此墓
(
こゝ
)
へは
來
(
き
)
た。いやなう、
若
(
わか
)
、
命知
(
いのちし
)
らずの
者
(
もの
)
に
手出
(
てだ
)
しをなさるな。
早
(
はや
)
うお
迯
(
に
)
げなされ。
此
(
この
)
亡者達
(
もうじゃたち
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
うて
怖
(
おそ
)
れたがよい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
畜生
(
ちきしやう
)
つちはれんの
口惜
(
くや
)
しけりや、
口惜
(
くや
)
しいちつて
見
(
み
)
た
方
(
はう
)
がえゝ、
原因
(
もと
)
はつちへば
己奴
(
うの
)
が
手出
(
てだ
)
しすんのが
惡
(
わ
)
りいんだから」と
低
(
ひく
)
く
然
(
しか
)
も
鋭
(
するど
)
く
彼
(
かれ
)
は
呟
(
つぶや
)
いて、
芒
(
すゝき
)
で
裂
(
さ
)
いたやうに
口
(
くち
)
をぎつと
閉
(
と
)
ぢて
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
「わたしの
難儀
(
なんぎ
)
の
身代
(
みがわ
)
りになって、あの
人足
(
にんそく
)
たちに、打たれるやら、
蹴
(
け
)
られるやら、それでも、おまえさまは
手出
(
てだ
)
しもせず、ジッとがまんしていなすったから、とうとう
気絶
(
きぜつ
)
してしまいなされた」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
逢
(
あ
)
ふほどの
人
(
ひと
)
に
愛想
(
あいそ
)
をしやうでもなく、
旦那樣
(
だんなさま
)
の
御同僚
(
ごどうれう
)
などがお
出
(
いで
)
になつた
時分
(
じぶん
)
も
御馳走
(
ごちそう
)
はすべて
旦那
(
だんな
)
さまのお
指圖
(
さしづ
)
無
(
な
)
いうちは
手出
(
てだ
)
しをもした
事
(
こと
)
はなく
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
学校
(
がっこう
)
へゆくときも四
人
(
にん
)
はそろって
太郎
(
たろう
)
にあったら、
必死
(
ひっし
)
となって
戦
(
たたか
)
う
覚悟
(
かくご
)
でありましたから、
太郎
(
たろう
)
は、それを
見
(
み
)
てとってか
容易
(
ようい
)
に
手出
(
てだ
)
しをいたしませんでした。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弱
(
よわ
)
い
者
(
もの
)
いぢめは
此方
(
こつち
)
の
恥
(
はぢ
)
になるから三五
郎
(
らう
)
や
美登利
(
みどり
)
を
相手
(
あひて
)
にしても
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い、
正太
(
しようた
)
に
末社
(
まつしや
)
がついたら
其時
(
そのとき
)
のこと、
决
(
けつ
)
して
此方
(
こつち
)
から
手出
(
てだ
)
しをしてはならないと
留
(
とゞ
)
めて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭