“恋歌”のいろいろな読み方と例文
旧字:戀歌
読み方割合
こいか50.0%
れんか25.0%
こいうた5.0%
こひうた5.0%
こひか5.0%
コヒカ5.0%
マドリガーレ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、しかし恋歌こいかでないといたして見ますると、その死んだ人のほうが、これは迷いであったかも知れんでございます。」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
以て汝のために恋歌れんかきょうし(ソロモンの雅歌)、汝のために軍談ぐんだんを述ぶべし(約書亜ヨシュア記士師記)、貞操美談あり(路得ルツ記)、慷慨歌あり(耶利米亜エレミア記)
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
六波羅ろくはらやかたとかまた平家の門葉もんよう第宅ていたくには、夜となれば月、昼となれば花や紅葉、催馬楽さいばらの管絃のに、美酒と、恋歌こいうた女性たおやめが、平安の夢をって、戦いと戦いとの、一瞬の間を、あわただしく
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
恋歌こひかや遊芸に身のあぶらを燃して居た雲雀骨ひばりぼね弱公卿よわくげ共との天下であつて、日本各時代の中でも余りよろしく無く、美なること冠玉の如くにして中むなしきのみの世であり
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
真の意味の恋歌コヒカは万葉末期に出て来たと言うてよからう。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
伸子さん、とうに嵐と急迫の時代は去りましたよ。この館も再びもとのとおりに、絢爛けんらんたるラテン詩と恋歌マドリガーレの世界に帰ることでしょう。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)