“恋敵”の読み方と例文
旧字:戀敵
読み方割合
こいがたき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唄合戦の揚句に激昂した恋敵こいがたきの相手に刺された青年パーロの瀕死の臥床で「生命の息を吹込む」巫女みこの挙動も実に珍しい見物である。
映画雑感(Ⅵ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
貴公に取っては恋敵こいがたき——まあ隠さんでもいいさ——その海野甚三郎が、切腹ものとは、耳よりな話じゃないか。萩井家のお小夜どのを
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その実恋敵こいがたきの君や倭文子さんに復讐をしている様に思わせる、あの念入りなトリックが、僕には何の効果もなかったのだからね。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)