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恋歌
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こいか
ふりがな文庫
“
恋歌
(
こいか
)” の例文
旧字:
戀歌
「いや、しかし
恋歌
(
こいか
)
でないといたして見ますると、その死んだ人の
方
(
ほう
)
が、これは迷いであったかも知れんでございます。」
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼女の胸より湧きかえる燃えるような
恋歌
(
こいか
)
の息に、その熱き唇に蝋人形は幾たびとなく
接吻
(
せっぷん
)
されたのである。
蝋人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
余は春信の女において『古今集』の
恋歌
(
こいか
)
に
味
(
あじわ
)
ふ如き単純なる美に対する煙の如き哀愁を感じて
止
(
や
)
まざるなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ブラームスの『
恋歌
(
こいか
)
』(五〇〇三六)も愛されて良い。シューマンの『二人の
擲弾兵
(
てきだんへい
)
』も、劇的な美しさにおいて、シュルスヌスの
醸
(
かも
)
す雰囲気は第一等かも知れぬ。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
その昔、
大宮人
(
おおみやびと
)
は、どちらにでも意味のとれる様な「
恋歌
(
こいか
)
」という
巧
(
たくみ
)
な方法によって、あからさまな拒絶の苦痛をやわらげようとしました。彼の場合はちょうどそれなのです。
日記帳
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
これは古今集の
恋歌
(
こいか
)
でございますが、筆蹟は消し炭で書いたのですから確と分りませぬ。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恋歌
(
こいか
)
も
艶書
(
えんしょ
)
も
千束
(
ちつか
)
にあまるほどであったが、玉藻はどうしてもその返しをしないので、実雅はしまいにこういう恐ろしいことを言って彼女をおびやかした。自分の恋を叶えぬのはよい。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
生命
(
いのち
)
もなにかは、と歌い寄せる
恋歌
(
こいか
)
は、
貫之
(
つらゆき
)
や
道風
(
とうふう
)
をまなんだいと
麗
(
うるわ
)
しい
万葉仮名
(
まんようがな
)
で書かれるが、その愛が、文字のごとく美しかった例は、
星屑
(
ほしくず
)
ほども多かった殿上人の恋のうちにも
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
されば予が
世尊金口
(
せそんこんく
)
の
御経
(
おんきょう
)
も、実は
恋歌
(
こいか
)
と同様じゃと
嘲笑
(
あざわら
)
う度に腹を立てて、
煩悩外道
(
ぼんのうげどう
)
とは予が事じゃと、再々
悪
(
あ
)
しざまに罵り居った。その声さえまだ耳にあるが、当の雅平は
行方
(
ゆくえ
)
も知れぬ。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それを
大掴
(
おおづかみ
)
に、
恋歌
(
こいか
)
を書き散らして参った。
怪
(
け
)
しからぬ事と、さ、それも人によりけり、
御経
(
おきょう
)
にも、
若有女人設欲求男
(
にゃくうにょにんせつよくぐなん
)
、とありまするから、
一概
(
いちがい
)
に
咎
(
とが
)
め立てはいたさんけれども。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
女の肌も知らぬ
清浄
(
しょうじょう
)
な君ならば、あんな
恋歌
(
こいか
)
が
詠
(
よ
)
み出られるはずはない。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恋
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
歌
常用漢字
小2
部首:⽋
14画
“恋”で始まる語句
恋
恋々
恋人
恋敵
恋愛
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恋仇
恋文
恋煩
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