“ひとこのかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
君長50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
訶和郎かわろ卑弥呼ひみこを包んだ兵士つわものたちは、君長ひとこのかみに率いられて、遠巻きに鹿の群れを巻き包んで来た耶馬台やまとの国の兵士であった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
しかし、君長ひとこのかみの葬礼は宮人みやびとたちの手によって、小山の頂きで行われた。二人の宿禰すくねと九人の大夫だいぶに代った十一の埴輪はにわが、王のひつぎと一緒に埋められた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
卑弥呼ひみこの足音が高縁たかえんの板をきしめて響いて来た。君長ひとこのかみ反耶はんやは、竹の遣戸やりどを童男に開かせた。薄紅うすくれないに染ったはぎの花壇の上には、霧の中で数羽の鶴が舞っていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
遼邈之地とほくはるかなるくになほ未だ王沢うつくしびうるほはず、遂にむらに君有り、あれひとこのかみ有り、各自おの/\さかひを分ちて、もつて相凌躒しのぎきしろふ。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)