“先塋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんえい83.3%
せいえい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
享年七十七。牛込原町三丁目専念寺に葬った。大正三年四月に至ってその孫及び有志の人が碑碣ひけつを郷里なる大藤村慈雲寺先塋せんえいの側に建てたという。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
貞固さだかたは月に数度浅草黒船町くろふねちょう正覚寺しょうかくじ先塋せんえいもうでて、帰途には必ず渋江氏を訪い、五百と昔を談じた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
実隆は致仕以前からしばしば異様の服装で外出をしたもので、嵯峨の先塋せいえいに詣ずる時などは、三衣種子袈裟をもって行粧となしたとある。